遺言書の付言

付言とは何か

 付言とは遺言書に記載する内容の内、法律上の意味が無い文言を指します。通常、本文の最初や最後に書きます。よく書かれるのは遺族への感謝の言葉であったり、遺族がお互いを支えあって仲良く暮らすことへの希望であったりです。

付言するべき内容

 遺言内容を見た遺族が、どうしてそのような相続財産の分割になっているのか何も理由を聞かないでは納得できかねる可能性がある場合は簡潔に理由を示してあげるのがよいでしょう。例えば、誰それには家を建てる時にいくら援助したとか、結婚式費用をいくら立て替えたからその分減らしたなどの事情です。

 援助してもらった当人以外の遺族はおぼろげに事情は聞いていても具体的な金額までは知らないとか、援助してもらった当人が援助してもらった事実自体を否定したりして争いになりかねない場合に備えて、何か証拠となりそうな明細書や通帳の出金部分の写しを保存しておいて添付してあげると遺族が助かります。

各解説ページについてのお断り

専門用語を多用しないように気を付けていますが、どうしても使う際にはできるだけ分かり易い説明を付け加えます。また、分かり易さを優先して婉曲表現や丁寧な言い回しを使用しないことが多々ありますのでお気を悪くなさらないで下さい。